[Multi-X CAD]Multi-Xで作成したデータを3Dプリンタに出力する(調査編-その1)の続きです。
地理院地図上で扱えるファイル形式
立体地図FAQ(https://maps.gsi.go.jp/3d/qa/qa.html)を参照しました。
3Dプリンタ用のデータとして、地理院地図からは「STL」「VRML」形式のファイルをダウンロードできるようです。
今回はカラーで立体模型を作成してみたいので、地理院地図から「VRML」形式のファイルをダウンロードし、3Dプリントサービスを利用する方針で考えます。
また、地理院地図上に、線や文字等の図形を追加し、ファイルとして保存・読み込みをすることができるようです。
使用可能なファイル形式は、「KML」「GeoJSON」「TopoJSON」形式を扱えるようです。(「TopoJSON」は読み込みのみ)
Multi-Xから「KML」「GeoJSON」「TopoJSON」形式への出力は直接できないので、Multi-Xで出力したファイルを「KML」「GeoJSON」「TopoJSON」のいずれかに変換して地理院地図に取り込んで行きたいと思います。
3Dデータの縮尺
地理院地図からダウンロードした3Dデータは、縦横を15cmで出力します。
この15cmの中にブラウザ上で表示している画像を縮小して収めています。
地理院地図上でズーム(18)にて表示し、[機能]-[3D]-[小]で3Dデータのダウンロードを行い、縮尺を計算したところ
約3,366分の1となりました。
(縮尺の計算方法はhttps://maps.gsi.go.jp/3d/qa/scale.html)
Multi-Xで出力したファイルを変換する
「KML」「GeoJSON」に変換できるツールがないか探したところ、「公共測量ビューア・コンバータ」という地理院提供のフリーソフトがありました。(http://psgsv2.gsi.go.jp/koukyou/public/sien/pindex.html)
「公共測量ビューア・コンバータ」には、データコンバート機能があり、KMLへの出力に対応しています。
以下の画像は「公共測量ビューア・コンバータ(PSEA)の機能紹介」からの抜粋です。
この中で、Multi-Xから出力できる「数値地図データ(DM)」「DXF」「シェープファイル」「CADデータ交換基準(SXF)」を「公共測量ビューア・コンバータ」でインポートし、どの形式がお手軽にKML形式へ変換できるかを確認します。
Multi-Xから出力するデータは、以下の図面データを使用しました。
この図面データは、Multi-Xで線形計算・幅杭計算を行い、図面データで配置後、CAD機能でハッチングを行った図面です。
さくさくっと、お試しでエクスポート/インポートしたところ、「CADデータ交換基準(SXF)」がお手軽に変換できそうでした。
(シェープファイルがKMLと一番相性がよさそうなのですが、シェープファイルの知識が無く、お手軽に作成できなかったので見送りです)
ここまで調べた結果から、Multi-Xから「SXF」→「KML」→「VRML」と変換して、3Dプリンタで出力したいと思います。