[Multi-X CAD]Multi-Xで作成したデータを3Dプリンタに出力する(調査編-その1)

Multi-Xでの3Dビューワ

Multi-X上で、[ツール]-[3Dビューワ]を選択して、3Dビューワを起動すると3次元で表示できます。

国土地理院の基盤地図情報ダウンロードサービスから取得した「5mメッシュの数値標高モデル」を、3Dビューワで表示してみました。

画像ファイルを重ねて表示することもできます。

更に、Multi-Xで作成した図面要素も重ねて表示することもできます。
(ちょっとわかりにくいですが、赤い線です)

これで、満足していたのですが、「平面のディスプレイに表示する3Dよりも、立体模型として作成した方が、何か楽しいことができるのでは?」と、考えてしまいました。。。

【Multi-Xの3Dビューワで表示している内容を、立体模型として作成できるか?】ということで調べてみました。

3Dプリンタ用のデータ

立体模型の作成をしたいのですが、立体に造形するための機器「3Dプリンタ」を接続できる環境がありません。(さらに、3Dプリンタに関する知識ゼロです)

3Dプリンタの環境は無いので、3次元のデータを持ち込めば、3Dプリンタで出力してくれるサービスを利用する方針で進めます。

まずは、3Dプリントサービスを行っているところをネットで検索し、どのようなファイル形式に対応しているかを調べました。

ファイル形式について調べたところ、おおよそ以下のことがわかりました。

  • 色なしのデータと、カラーのデータがある
  • カラーのデータには、カラー情報を持つ3Dデータと、3D+テクスチャーデータ(画像データ)の形式がある
  • データの形式は、「STL」「IGES」「STEP」「OBJ」「VRML」「PLY」「WRL」「3MF」「3DS」「WRML」「3DP」などがある
  • 「STL」形式は、3Dプリンタ業界で最も使用されているフォーマットのようだ

ファイル形式の詳細までは調べませんでしたが、Multi-Xからこれらの形式で出力できるかを確認していきます。

Multi-Xが出力できるファイル形式

Multi-X上で、[ファイル]-[エクスポート]を開いて、出力できる形式を確認します。

「DM」「SIMA-DM」「SXF」「DXF」等があります。
また、他のメニューから「シェープファイル(Shapefile」「ワールドファイル+TIFF,JPEG」の出力も可能です。

ですが、3Dプリンタ用のファイル形式で出力するメニューはありませんでした(おそらく)

地理院地図

3Dプリンタについて調べている途中で、国土地理院の「地理院地図」というサイトがありました。
(https://maps.gsi.go.jp/3d/index.html)

ここには、以下の記載があり、今やりたいことにマッチするようでした。

地理院地図では、機能の「3D」を選択すると3D地図が表示でき、3Dプリンタ用データファイルをダウンロードすることができます。

まとめ

当初の目的の【Multi-Xの3Dビューワで表示している内容を、立体模型として作成できるか?】は、Multi-Xが3Dプリンタ用のファイル形式で出力することはできないので、一旦あきらめます。

ただし、【「地理院地図」を利用して、Multi-Xのデータを3Dプリンタに出力する】は実現できそうな雰囲気があるので、引き続き調べていきたいと思います。

2017年12月28日 | カテゴリー : Multi-X CAD | 投稿者 : HP編集者